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今日は黒埼ちとせのはなしをします
2019年3月6日
今日は黒埼ちとせの話をします。
2019-03-06現在、巷を騒がせている、
ボイス持ち
ユニット
曲あり
で実装されたアイドルの片割れ、金髪の方です。
黒髪の方は白雪千夜。黒埼の相棒。
最初期はユニット持ちの状態でセット実装されたり、報酬SRの顔が近かったり、「百合営業か?」と多くのPさんが色々な意味で臨戦態勢でイベントに臨んでいた気がします。
まずこの二人で話題になったのは白雪の方。
Pを「お前」呼ばわりする、アイドルやりたくてやってんじゃねえよ的態度。
そしてイベコミュ内で明らかにされた壮絶な過去。
白雪は黒いインナーを身にまとって、スマートな印象を与えますが、その下の肌は…と辛い想像がよぎるものとなっていました。
同イベント内では、黒埼の境遇についても語られていました。
端的に言うと、黒埼ちとせは死期を身近に感じるほどの虚弱体質でした。
白雪の「オリジン」を全てを失った火事だとするなら、黒埼のそれは近い未来に確実に来る「死」です。
白と黒、相反する名前もそうですが、「過去の絶望」「未来の絶望」ふたつの対称的な絶望を背負っているところも、反転した関係になっています。
タイトルに戻る。今日は黒埼ちとせの話をします。
あわやレズ売りか!?と思われた今回の白黒ですが、その究極的なところは黒埼ちとせの終活でした。
さて、黒埼が死ぬとして「片付けて」いかなければならないものはなんだろう?
これはふたつあると思ってます。
イベコミュ内で中心的に語られたのが、ずばり、ひとつめの「白雪千夜」です。
黒埼曰く「かつては愛らしい少女だった」らしい白雪。
現在の白雪千夜からかつての白雪千夜を引き出すこと。それが黒埼の望みのひとつ。
そこに、たとえもう黒埼がいないとしても……たとえ白雪がふたたび大事なものを失ったとしても、白雪が闇に落ちない強さを手に入れること。
あるいは、仮に闇に落ちたとしても、もう一度、自分のように白雪に手を伸ばしてくれる「だれか」を探すために。
黒埼ちとせは語る。
あ、悪性〜〜!!
語り口が悪意に満ちている〜〜!! 女主人らしい横暴さだ〜〜!!
本当かよ?
私のものにしたとか、契約とか、いかにも自分に責任があるような言い方で、白雪をアイドルに仕立て上げて。
けれど、よく思い出して欲しい。
一見、横暴なお嬢様として白雪を振り回してるように見えて、実はその渦の中心にいるのは白雪なんですよね。
すべては、大事な妹分が、ふたたび光を取り戻すために。
そのための悪役ムーヴを、自分が死ぬからって全部墓まで持っていくつもりですよこの女。
迫る死を前に、それでも自分以外の誰かの未来を思って行動できる黒埼ちとせという女。
吸血鬼なんてとんでもない。
黄金の精神の持ち主だよこいつ。
そして、黒埼が片付けておきたいものふたつめ。
地味に健在が説明されている、黒埼の「両親」。
黒埼はもう、両親に先立つと確信してしまっています。
そんなとき、老後の二人を守るものは誰がいるだろうか?金持ちだしいそうではある。
その問いにすぽっと収めるには白雪は割とちょうどいいんですよね(爆)
白雪は黒埼父母の養子にはならず、黒埼夫妻に後見人になってもらってはいるとはイベコミュ内で語られてはいますけど、それでも彼女の善意が、自分の両親も救うなら、それはそれで具合がよいのではなかろうか。
とんでもねえ漆黒の精神だよ。
というわけで、清濁併せ呑みつつも、それでもすべての行動が他者のためのものとなっている黒埼ちとせ、おれは彼女をこう結論しました。
ダークヒーローが来たぞと。
もう死ぬからってこいつやりたい放題、残酷な善を振りかざしてるぞ。
それをまだうら若き黒埼に徹底させてるのが、目前に迫る死。
おれは今後彼女がウエディングの仕事したら泣くし、水着着ても泣く。
黒埼の死は、きっと本来ならそういう未来を追い越してやってくるものだから。
他の子が未来や希望を語り、それを歌うデレマスの曲は、彼女の耳にはどれだけ残酷に響くだろう?
だって黒埼はもう覚悟完了して、それで終活をしてるんだぞ。
その覚悟の前に立ちはだかって、揺るがしてしまうことは、本当に正しいのか?
「生きろ」と彼女に伝えるのは、正義のツラした無思慮な悪魔とかゴブリンのセリフじゃねーのか?
わからない。
黒埼自身、きっと、本当にやりたかったのはアイドルじゃない。白雪のプロデューサーだ。
それはイベコミュのPも見抜いていて、だからこそ、「(輝くのは)君もだ」とPは指摘してると思うんですよね。
そして、それは、「黒埼からの白雪への想いのバトンは確かに受け取った」という意思表示でもある、と俺は信じたい。
また、彼女に生きることを願うことがどんなに残酷なことであろうとも、我々には彼女をプロデュースするという付き合い方しかできないという意味でもあるし、つまり、「きみの人生の究極のところに関わる気は無い、俺たちは俺たちの仕事を為すだけだ」という意味でもある。
だから、「わからない」と言うしかない。
おれたちにできるのは、黒埼が「今日もよく生きた」と思って眠りに就く日々を祈ることだけだ。
ところで最後に好きな曲の歌詞とか載せちゃう。
2019-03-06現在、巷を騒がせている、
ボイス持ち
ユニット
曲あり
で実装されたアイドルの片割れ、金髪の方です。
黒髪の方は白雪千夜。黒埼の相棒。
最初期はユニット持ちの状態でセット実装されたり、報酬SRの顔が近かったり、「百合営業か?」と多くのPさんが
まずこの二人で話題になったのは白雪の方。
Pを「お前」呼ばわりする、アイドルやりたくてやってんじゃねえよ的態度。
そしてイベコミュ内で明らかにされた壮絶な過去。
白雪は黒いインナーを身にまとって、スマートな印象を与えますが、その下の肌は…と辛い想像がよぎるものとなっていました。
同イベント内では、黒埼の境遇についても語られていました。
端的に言うと、黒埼ちとせは死期を身近に感じるほどの虚弱体質でした。
白雪の「オリジン」を全てを失った火事だとするなら、黒埼のそれは近い未来に確実に来る「死」です。
白と黒、相反する名前もそうですが、「過去の絶望」「未来の絶望」ふたつの対称的な絶望を背負っているところも、反転した関係になっています。
タイトルに戻る。今日は黒埼ちとせの話をします。
あわやレズ売りか!?と思われた今回の白黒ですが、その究極的なところは黒埼ちとせの終活でした。
さて、黒埼が死ぬとして「片付けて」いかなければならないものはなんだろう?
これはふたつあると思ってます。
イベコミュ内で中心的に語られたのが、ずばり、ひとつめの「白雪千夜」です。
黒埼曰く「かつては愛らしい少女だった」らしい白雪。
現在の白雪千夜からかつての白雪千夜を引き出すこと。それが黒埼の望みのひとつ。
そこに、たとえもう黒埼がいないとしても……たとえ白雪がふたたび大事なものを失ったとしても、白雪が闇に落ちない強さを手に入れること。
あるいは、仮に闇に落ちたとしても、もう一度、自分のように白雪に手を伸ばしてくれる「だれか」を探すために。
黒埼ちとせは語る。
「(白雪千夜を)私のものにしたの。」
あ、悪性〜〜!!
語り口が悪意に満ちている〜〜!! 女主人らしい横暴さだ〜〜!!
本当かよ?
私のものにしたとか、契約とか、いかにも自分に責任があるような言い方で、白雪をアイドルに仕立て上げて。
けれど、よく思い出して欲しい。
一見、横暴なお嬢様として白雪を振り回してるように見えて、実はその渦の中心にいるのは白雪なんですよね。
すべては、大事な妹分が、ふたたび光を取り戻すために。
そのための悪役ムーヴを、自分が死ぬからって全部墓まで持っていくつもりですよこの女。
迫る死を前に、それでも自分以外の誰かの未来を思って行動できる黒埼ちとせという女。
吸血鬼なんてとんでもない。
黄金の精神の持ち主だよこいつ。
そして、黒埼が片付けておきたいものふたつめ。
地味に健在が説明されている、黒埼の「両親」。
黒埼はもう、両親に先立つと確信してしまっています。
そんなとき、老後の二人を守るものは誰がいるだろうか?
その問いにすぽっと収めるには白雪は割とちょうどいいんですよね(爆)
白雪は黒埼父母の養子にはならず、黒埼夫妻に後見人になってもらってはいるとはイベコミュ内で語られてはいますけど、それでも彼女の善意が、自分の両親も救うなら、それはそれで具合がよいのではなかろうか。
というわけで、清濁併せ呑みつつも、それでもすべての行動が他者のためのものとなっている黒埼ちとせ、おれは彼女をこう結論しました。
ダークヒーローが来たぞと。
もう死ぬからってこいつやりたい放題、残酷な善を振りかざしてるぞ。
それをまだうら若き黒埼に徹底させてるのが、目前に迫る死。
おれは今後彼女がウエディングの仕事したら泣くし、水着着ても泣く。
黒埼の死は、きっと本来ならそういう未来を追い越してやってくるものだから。
他の子が未来や希望を語り、それを歌うデレマスの曲は、彼女の耳にはどれだけ残酷に響くだろう?
だって黒埼はもう覚悟完了して、それで終活をしてるんだぞ。
その覚悟の前に立ちはだかって、揺るがしてしまうことは、本当に正しいのか?
「生きろ」と彼女に伝えるのは、正義のツラした無思慮な悪魔とかゴブリンのセリフじゃねーのか?
わからない。
黒埼自身、きっと、本当にやりたかったのはアイドルじゃない。白雪のプロデューサーだ。
それはイベコミュのPも見抜いていて、だからこそ、「(輝くのは)君もだ」とPは指摘してると思うんですよね。
そして、それは、「黒埼からの白雪への想いのバトンは確かに受け取った」という意思表示でもある、と俺は信じたい。
また、彼女に生きることを願うことがどんなに残酷なことであろうとも、我々には彼女をプロデュースするという付き合い方しかできないという意味でもあるし、つまり、「きみの人生の究極のところに関わる気は無い、俺たちは俺たちの仕事を為すだけだ」という意味でもある。
だから、「わからない」と言うしかない。
おれたちにできるのは、黒埼が「今日もよく生きた」と思って眠りに就く日々を祈ることだけだ。
ところで最後に好きな曲の歌詞とか載せちゃう。
現在 此処にある僕らを
そうさ 未だ見ぬ明日を
どんな悲しい最期が待ち受けていようとも
それを「希望」と呼ぼう
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